ロボトミー

  • ロボトミー手術により数万人の人格を破壊した日本の精神科医たちは、結局、現在に至るまで、何の責任もとっていない。
  • 「当時の精神医学の知見に照らせば、正しい治療だった」との言い草は、何の弁明にもならない。当時の精神医学会が総体として間違っていたにすぎない。間違いを犯した集団の規模が大きくなったところで、間違いが間違いでなくなる訳ではなく、間違いに対する責任が免責される訳でもない。ナチスドイツの諸犯罪は国全体が犯した間違いだが、やはり間違いであり、責任が追及された。
  • ロボトミー手術を行った日本の精神科医、とりわけ当時学会で指導的地位にあった者は、犯罪者以外の何者でもなく、厳正に罰せられるべきである。
  • しかし、彼らの多くは既に故人であろう。故人に刑罰を科すことはできない。せめて、彼らに今日もなお何らかの社会的栄誉が与えられているとすれば、それらはすべて剥奪されねばならない。
  • そしてまた、彼らのような人々のために、地獄が実在してほしいと、私は心から願うのである。