2009-01-01から1年間の記事一覧

中途半端な自称リベラル派の主張

どうして自称リベラルな人達は、中途半端なことばかり主張するのだろう。外国人参政権とか、夫婦別姓とか。 「国籍」に固有の機能は、「国政への参画」以外にあり得ないし、「苗字」に固有の機能は、「所属する家族の表示」以外にあり得ない。 外国人参政権…

まともな政策の簡単な見分け方

まともな政策の簡単な見分け方、それは「基準を問う」こと。 「既得権の打破」を叫ぶ人には、「既得権と正当な権益とをどうやって区別するのか」を問おう。 「官僚主導の打破と政治主導の実現」を叫ぶ人には、「官僚主導と政治主導とはどのような基準で判定…

外交と国益、そして公共的議論の一般性

「日本はもっと外交の場で国益を主張すべきだ」と言う人々がいる。こういう人々は、タカ派政治家の強硬な発言に拍手喝采し、「ああいうことを外交の場で主張してほしい」と願うのである。 しかし、外交の場で国益を主張することは、国政の場で選挙区の利益を…

責任と原因(はてな匿名ダイアリーから転載)

1 「いじめでは、いじめられる側にも責任がある」2 「いじめでは、いじめられる側にも原因がある」このふたつの主張は、頭の悪い人(もっと詳しく言うと、言葉を論理的に使用できず、もっぱら感覚的に使用する人)には、ほとんど同じ主張のように聞こえる…

「既得権」という言葉

「既得権」とは便利な言葉である。この言葉を使うことで、他人を容易に批判できる。 しかし、「既得権」と「正当な権益」とを恣意的でない形で区別することは、極めて難しい。 おそらく、もっとも簡単に思いつく基準は、「自ら苦労して獲得したものが正当な…

「強いリベラリズム」とマザーテレサ的人道主義、あるいは年越し派遣村

「人は自分が直接知覚し得る事柄についてのみ権利を主張でき、政府による介入を要求できる」という「強いリベラリズム」の立場は、「マザーテレサ的人道主義」と親和性を持つ。 マザーテレサ的人道主義の思想は、「汝の目の前の人を助けよ」であるが、これは…